年に一回は健康診断を受けています、という人でも“がん検診”を受けたことがない場合は想像がしにくいかもしれません。
耳にした噂でイメージばかりが先行してしまって、必要以上に怖がったり、誤った認識を持っていたりするかも。
そこで今回は、ピンクリボンブレストケアクリニック表参道の島田菜穂子先生に「乳がん検診」のことについて教えてもらいました。
正しい認識を持って、必要に応じて検診を受けるようにしましょう。
Q1:乳がんの検診って何をするの?
A:「マンモグラフィ」と「超音波」。2種類の検査があります。
いずれの検査でも医師による視触診が併せて行われます。
1.マンモグラフィ検査とは……
レントゲンを使った検査になります。乳房をはさんで撮影。石灰化などの所見を確認することにより微小ながんの発見につなげます。
2.超音波検査とは……
乳房にジェルをぬりプローブという器具をあててモニターを見ながらがんを発見します。検査時の痛みがありません。
Q2:マンモグラフィ検査は痛いってほんとう?
A:想像よりも痛くないと感じた方が多いようです。
実際に受診された方の話を伺うと、多少痛みを感じるがそれほどでもなかったとおっしゃる方が多いようです。ただし月経前は乳房が張り、痛みを感じやすくなるので避けた方が無難のようです。大切なのは、「もっと早く見つけていれば……」と後悔しないためにも、しっかりと検査を受けること。早めの受診をおすすめします。
Q3:セルフチェックって、必要なの?
A:セルフチェック(自己検診)は、早期発見の第一歩です。
乳がんは身体の表面に近い部分に発生するため自分でも見つけることができます。生理が始まって1週間後、乳房のはりや痛みがなくなり柔らかい状態のときに自分でさわってチェックしてみましょう。閉経後の人は毎月一回自己検診日を決めて行います。乳房の日頃の状態を書き留めておくと、変化を知ることができます。少しでも異常を感じたら、すぐに専門医の診察を受けましょう。
——NPO法人乳房健康研究会「乳がんQ&A」