がんの治療というのは、具体的にはどんなことをするのでしょうか?
レンのママさん(30代女性)
実はがんの三大治療っていうのがあって、それが「手術」「薬物療法」「放射線治療」の3つなんです。
レンのママさんも、これくらいは聞いたことあるんちゃうかな。
具体的にいうと、1つ目の「手術」は、がんの病巣を切除して取り除くっていう治療のことです。
再発とか、転移とかのリスクを下げるために、周辺組織や周囲のリンパ節を一緒に切除することもあります。
体にメスを入れるってことは、回復にある程度時間かかるよね。負担が大きいというか。
そうですね。ただ最近では、傷を1センチぐらいに小さくしたり、体の負担を最小限にとどめる手術も出てきているんです。
そうなんや。
2つ目の「薬物療法」。
これは薬で、がんの細胞の増殖を抑えたり、転移を防いだりする治療のことです。
薬が全身を巡って、転移したがん細胞にも効果があるので、手術や放射線治療と組み合わせたりもするそうです。
なるほどね。
がんの種類や進み具合で薬を使い分けるので、入院が必要な治療もあれば、通院で受けられる治療もあります。
通院で済む場合もあるんだ。
3つ目の「放射線治療」。
がんの病巣部に放射線を照射(※)して、がん細胞を死滅させる治療のことです。
※「照射」…光線/放射線などをあてること。
放射線治療とかも進歩してそうやな。
まさにそのとおりで、治療前の検査技術や照射方法も進歩してるんです。
がんの部分だけに集中的に照射することが可能になって、効果が格段に上がってるそうです。
※放射線治療によく使われるのはX線ですが、粒子線を使う陽子線治療や重粒子線治療も放射線治療です。
ほお〜、賢いね。
賢かったな〜今!
いや、医療が賢いなっていう話。
ああ、医療の方ですか(笑)。
もしがんになったら、気になること。
あとは、いざ自分ががんになったらどうするか。
まずは、検査結果やがんの状態についてしっかり理解することが大事だと思います。
確かに。それが治療を選択するときに大切になってくるよね。
そう。がんや体の状態に合わせて、担当医からいろいろ治療方法が示されるので、
希望を伝えながら、自分に合った治療を一緒に決めていく。
相談内容を事前に考えておくのも大事ですね。
そうやね。
もし菅さんが実際になったら、何が気になりますか?
お金!
そこは気になりますよね。
でもやっぱり仕事のことも聞きたくない?
舞台立っていいんですか?テレビ出れるんですか?って。
それも聞きたいな〜
そのあたりの希望も伝えていいんです。
あと選択に迷った場合は、セカンドオピニオンもあります。
よく聞くよね。
アフラックのがん保険にも、がんに関する悩みをフォローするサービスがありますよ。
アフラックのがん保険には、付帯サービス「アフラックのよりそうがん相談サポート」があります。
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続いていきましょう。おはぎ大好きさん、40代男性の方からです。
「もしがんと診断されたら治療期間はどれくらいかかるものなのでしょうか?」
確かにちょっと想像つかないよね。
そうですね。
治療によっても違ってくるのかな?
がんの部位や患者さんの状態によっても違いますが、中長期の治療期間が必要になってくるそうです。
状態によるよね。おはぎ大好きさんには、どの治療も根気が必要だということを知っておいていただくのがいいかもしれないね。
万が一に備え、今から考えておくべきこと。
治療と並行して日常生活にも影響出てくるやろうし、そういうのとの関係性とかも考えていかないとですね。
治療による生活への影響としては、体力が落ちたり、副作用が続いたり、あとはがんや治療で後遺症が出ることも考えられます。
その可能性について、今から知っておくのは大切やね。
知っておくと、例えば仕事をセーブしないといけない場合に備えて、お金の準備もできますし。
そうね〜、仕事についても考えておかないといけないね。
重要ですね。治療期間の仕事に関しては、最近通院型治療で仕事を続けるっていう選択も多くなってきてるんです。
がんと共に生きる、っていうやつか。治療方法が進歩したからこそできることやね。
あとは、診察代とか治療代以外にも、病院までの交通費とか、通院することでかかる費用があることも知っておかないといけない。
間違いないね。がんになってから調べても、情報が多くて混乱しそうやしね。
そうなんです。
今では、がんは日本国民のおよそ2人に1人がかかるって言われてるので、自分は絶対にならないと思っている方でも、情報や知識は得ておくということは大事だと思うんです。
これを読んでくれている方には、まさに今日、新しい知識を持って帰ってもらいたいね。
ありがとうございました。
【監修者】
- ・稲葉可奈子:医師/医学博士/産婦人科専門医 (関東中央病院産婦人科勤務)
- ・楚山和司:社会保険労務士 (社会保険労務士事務所そやま保育経営パートナー 所長)