アフラックの価値創造ストーリー
~ コアバリュー(基本的価値観)に基づくCSV経営を軸とした持続的成長を実現するビジネスモデル ~
当社は、創業50周年を迎える2024年に目指す姿として策定した「Aflac VISION2024」において、「生きる」を創るリーディングカンパニーへの飛躍を掲げています。「生きるための保険」を中心としたコアビジネスの伸展とヘルスケアを含むビジネス領域の拡大とともに、エコシステムの構築に戦略的に取り組みながら「生きる」を創る共有価値の創造を実践しています。このような「Aflac VISION2024」の実現に向けた持続的成長のビジネスモデルは、CSV経営の深化をもたらす好循環を創出していくものです。
そして、2024年をゴールとする中期経営戦略(2022~2024年)では、「多様な人財の力を引き出す人財マネジメント戦略」「『生きる』を創るエコシステム戦略」「持続的成長に向けたファイナンス戦略」「ステークホルダーへ新たな価値を提供するDXとアジャイル戦略」「積極的で機動的な業務執行を促進する強固なガバナンスとERM戦略」という5つの戦略を着実に実行してまいります。
こうした持続的な成長に向けたビジネスモデルのもと、当社が掲げる5大ステークホルダー(お客様、社員、ビジネスパートナー、株主、社会)との共有価値の創造に向けて、パーパス(存在意義)の追求と経済的価値の創出を図り、さらに新たな社会的課題の解決に取り組むというCSV経営の深化をもたらす好循環を実現していきます。
当社は、時代の変化を見据え、お客様が本当に必要とするがん保険を誰よりも先に、誰よりも多く開発してきた「がん保険のパイオニア」です。一方、がんという病気やがん保険を通してさまざまな課題と向き合うなかで、がん保険だけでは満たすことができない社会的ニーズがあることも経験してきました。そのため、世界初の介護保険、終身保障かつ安価な医療保険、働けなくなったときの経済的補填を提供する保険など、お客様自身がいかなるときも自分らしく生きるための保険の開発に取り組み、さまざまな新しい市場を創ってきました。また、コロナ禍においても、安全で利便性の高い保険相談・申込み機会をご提供すべく、オンラインで保険相談や申込みが完結できる仕組みを導入しました。そうした当社のコアビジネスにおける健全な成長が、「生きるための保険」のリーディングカンパニーとしての自負と、約1,400万人のお客様のご契約をお預かりするという責任を芽生えさせ、さらに社会と共有できる新たな価値の創造への挑戦に駆り立ててきました。
当社は、人生100年時代においても、時代に合った商品を開発し、多様な販売チャネルを活かして、お客様の一生に寄り添いながらサービスを提供していきます。そして、お客様に万一のことがあったときには、迅速かつ確実に保険金・給付金をお支払いすることで、お客様に安心をお届けするという保険会社としての使命をこれからも果たしてまいります。
新型コロナウイルス感染症という100年に一度のパンデミックによって社会・経済構造がさらに大きく変容したことで、企業経営は「超VUCA*1時代」ともいえるさらに激しい変化を前提とした環境のなかで持続的な成長を求められるようになりました。こうした環境においてもステークホルダーの期待に応えるためには、明確なビジョンのもと、経営のスピードとともに柔軟性や機動性を強化しながら、社会的課題の解決と経済的価値の創出を実現していかなければならないと考えています。そのためにも、時代の変化に合わせて機動的な業務運営を可能にするコーポレートガバナンス態勢を構築しています。
例えば、当社は「必要業務の継続を最優先とする業種(エッセンシャルワーク)」である生命保険業としての責務を果たすため、日米のアフラックの経営陣が綿密な連携を行い、新型コロナウイルス感染症問題の刻一刻と変わる状況に対応してきました。また、「新型コロナウイルス感染症問題に関する基本方針」を定め、当社が大切にするコアバリュー(基本的価値観)に基づき、3つのゴール「お客様第一のコアバリューの実践」「人財を大切にするコアバリューの実践」「持続可能な業務体制の確保」を掲げました。この方針に基づき、「新型コロナウイルス感染症に対する事業継続・変革計画(BCTP*2)」を策定するとともに、アジャイルライトチーム*3を組成し、機動的な危機対応や業務の継続・変革を実行してきました。
その他にも、ダイバーシティの推進に継続的に取り組みながら、多様な人財がさまざまな能力を発揮できる企業風土の醸成と人財育成に取り組み、職務等級制度を基軸とした新たな人財マネジメント制度も導入し、運用しています。また、「責任投資方針」の策定により、長期安定的な資産運用収益の最大化と財務の健全性の維持に努めつつ、責任投資への取り組みをより一層強化しています。
こうした経営基盤の強化と安定への取り組みが、次代の成長に向けたビジネスモデルを形づくり、当社の持続的な成長を実現していくと考えています。
- *1Volatility(不安定性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)を孕んだ現代の予測不可能な状態
- *2Business Continuity and Transformation Plan
- *3短期間のサイクルで最低限必要なアウトプットを創出しながら、フィードバックをもとに継続改善していくチーム体制
「生きる」を創るリーディングカンパニーへの飛躍というビジョン は、がん保険や医療保険を中心とする「生きるための保険」のリーダーであり続けるとともに、日本社会に対してさらなる価値を提供していくために、コアビジネスとしての保険事業に留まらず、保険の枠を超えた領域でも新たな価値を創造していくという企業姿勢を表したものです。
当社は、がん患者*を取り巻く身体的・精神的な問題や就労を含む経済的・社会的な問題などを包括的かつ総合的に解決したいと考え、患者とそのご家族を中心として、医療者、職場・学校、行政、団体・企業などのステークホルダーが連携・協業するためのプラットフォームとなる「キャンサーエコシステム」の構築を目指しています。さらにはヘルスケア領域における保険の枠を超えた新たな価値の創造などアフラックのこれからの持続的成長の萌芽となる取り組みを進めています。
- *がんと診断された時から、がんの治療前、治療中、治療後のいかんにかかわらず、がんを経験された人々すべてを「がん患者」と定義しています。
当社のコアバリュー、特に人財を大切にするコアバリュー(人財を大切にすれば、人財が効果的に業務を成し遂げる)のもと、職務等級制度を基軸とする新人財マネジメント制度を導入しています。
新人財マネジメント制度で目指した理念(多様な人財が自律的に働き、最大限に力を発揮する)を結実させることで、当社の組織力・人財力を高め、「Aflac VISION2024」の達成を確実なものとしていきます。
すべての社員の多様性を尊重し、その能力を最大限に発揮できる環境をつくり、さまざまな能力や発想、価値観を持つ社員がお互いに影響を及ぼし合いながら働くことで、さらなるイノベーションを起こし、新たな価値を創造していくことを目指すダイバーシティ&インクルージョン推進に積極的に取り組んでいます。
当社は、お客様の「生きる」をより広く支えるため、「生きるための保険」に加え、保険以外のサービスも総合的に提供する「生きる」を創るエコシステムの構築を目指しています。
エコシステムの構築にあたっては、さまざまなステークホルダーと連携・協業することで社会的課題を解決するとともに、企業としても持続的に成長し、社会と共有できる価値を創出していきます。